日本ツーバイフォー建築協会 四国地区懇談会の開催レポート
2011年 7月28日 木曜日
日本ツーバイフォー建築協会の四国地区懇談会が高松国際ホテルにて2011年7月22日に行われました。
四国地区会員のうち9社18名と、徳島県林業振興課より2名、日本ツーバイフォー建築協会から4名の参加で開催された懇談会です。
日本ツーバイフォー建築協会事務局 佐野氏より開会の挨拶です。
日本ツーバイフォー建築協会の小沼伸太郎 部資材委員会準備WB主査(三菱地所ホーム(株)発注統括室長)による、地域材活用についての講演です。
三菱地所ホームでは2011年~2013年のうちに、スタッド・小屋組材(トラス含む)・木質I型複合梁について、国産材利用100%を目指して事業を進めていくようです。
つづいて徳島県林業振興課 次世代林業推進室 室長補佐 金井仁志氏による講演です。
現在新築住宅のうち10%を占める2X4工法ですが、価格の安い外国材に頼っており、杉の有効利用という観点から国産材による2x4部材の開発は非常に重要な取り組みとなってきています。
大利木材では徳島杉による2x4部材の開発に取り組んでいます。
http://www.dairinet.com/construction/domestic-2×4.html
さらにつづいて日本ツーバイフォー建築協会 技術部会長 河合 誠氏による「ツーバイフォー工法の正しい設計・施工」と題した講演です。
内容はリクエストに答える形で、「いまだに一部からきこえる2x4工法への偏見・中傷に対する合理的な反証」でした。
津波によって住宅の1階と2階の分離が起こった例などを挙げながら、震災・津波に備えて地域ごとに耐震・対津波を考慮した建築を模索する時代に来ている、という締めくくりでした。
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昼食をはさんだあとは、日本ツーバイフォー建築協会の四国支部を発足させるかどうかについての協議です。
日本各地には支部がありますが、四国にはありません(過去にはありました)。
2x4工法のシェア拡大には横の連携が必要というのもありますが、国産2x4部材の現実化は国策という強力な追い風を受けた重要な事業であり、むしろその観点から日本ツーバイフォー建築協会「四国支部」は四国の各社を結ぶ柱として必要というのが大利木材の考え方です。