リフォームフローリング クロノテックスの施工マニュアル
●フローリング材の周囲に隙間を開ける重要性:
夏場の湿気による膨張を吸収するために、フローリング材のすべての周辺にかならず隙間を設けてください。
(隙間は巾木などで隠します。)
必要な隙間は連続する床1m当たり1.5mmで計算しますが、全体のひずみを考慮し、最低10mmの隙間をすべてのフローリング周囲に確保して下さい。
- 8mの場合は12mmの隙間
- 12mの場合は18mmの隙間
長手方向で12m、幅方向で8mを超える場合は見切り材を入れてください。
●お取り扱いについて:
- 保管の際は、直射日光や雨を防いだ乾燥した場所で、開梱せずに横積みして下さい。(気温18℃以上、湿度70%以下)
- 施工の48時間前には梱包を開け、外気に馴染ませて下さい。
- 明らかなキズ・割れなどがある場合は、長尺のまま保管し、担当者にご連絡下さい。
- 浴室、シャワー室、サウナ等、水気の多い場所への施工は避けて下さい。
●ご用意頂くもの:

ノコ、メジャー、差し金、ハンマー、スペーサー、クサビ、タッピングブロックなど。
※フローリング周囲の隙間を隠すための巾木・廻り縁、見切り材も必要です。
またこの施工マニュアルをよくお読み頂き、さらに必要な道具・材料をご用意下さい。
※最後の列のフローリングには最低50mm以上の幅が必要です。事前に部屋の寸法を測り、必要であれば、最初の列のフローリングの幅を小さくすることで調整して下さい。
●下地について:

十分に乾燥した木材、タイル、セラミック、大理石、石、リノリウム他の硬い床下地の上に施工できます。不陸は1mあたり3mm以内であれば、
クッションシートで調整可能です。それ以上の不陸は削るか捨て張り合板を敷くなどして調整して下さい。
- カーペット等の柔らかい下地材は施工前に取り外してください。
- 厚さ2mm以上のクッションシートや防湿シート(テュプレックスなど)を不陸調整のためにフローリングの下に敷いて下さい。
- クッションシート、防湿シートは必ず20cm程重ね、防湿テープ等で隙間なくとめて下さい。
不陸調整を行わないと、床鳴り発生の原因となります。

●施工前に:
- 部屋の寸法・角度を正確に測り、フローリング施工に問題がないか確認して下さい。
- 最後の列のフローリングは最低50mm以上の幅を確保して下さい。
必要であれば、最初の列のフローリングの幅を小さくすることで調整して下さい。
●床暖房をご利用の場合:
- 床暖房パネルはフローリングと直行するように張ってください。
- 厚みの薄いフローリングですので、表面温度が高温にならないように調整する必要があります。温度設定を低めにしたり、施工時に床暖房パネルとフローリングの間に捨て貼り合板を施工するなどして調節して下さい。
フローリングの雄サネを壁側にして、部屋の左側から張り始めます。このとき壁際にはスペーサーで遊びを取ります。図のように、次のフローリングを用意しておきます。1枚目のサネの短いほうはカットして下さい。

※縦方向はまだはめ込まないで下さい。
タッピングブロックや当て木をあて、1列目・2列目ともにハンマーではめ込みます。
列の最後は左の図を参照にすると効率的です。
壁際でハンマーが入らない箇所はバールを使用してはめ込んでください。
最後の列の幅は、上記のようにフローリングを重ねて測り、使用します。


ドア枠や柱は、壁際と同じように10mm隙間を空けて下さい。
もしくはフローリングを入れ込むために、
フローリングの厚み分を切断して下さい。
右写真のように、市販の廻り縁を巾木のかわりに使うと、十分に隙間を隠すことができます。
パイプ等がある場合は、フローリングに実際の穴より大きめの穴をドリルで開け、
左図のように切断後、元に戻します。
フローリングがドア枠等に当たって入らない場合は、
ノミでサネの出っ張りを削り、サネに接着剤を付けたあと、
軽く叩いて押し込んで下さい。
最後にフローリング周辺全てのスペーサーを外し、壁の隙間を幅木や廻り縁などで隠してください。
幅木はフローリングに打ち付けずに、必ず壁に取り付けて下さい。
●施工後の注意点:

- ワックスがけは不要です。
- 水をまくと膨らむおそれがありますのでご注意下さい。
- 乾いたモップや掃除機を使用し、落ちにくい汚れは固く絞った雑巾で拭いてください。家庭用の中性洗剤もご利用できます。
- 水をこぼした場合はすぐにふき取って下さい。
- 家具やキャスターの足にはフェルト・パッドを使用して下さい。
- ホールや店舗など、人の出入りが多い場所では、ドアの前にドアマットを敷いて下さい。