つららと断熱の関係

北海道では、新築住宅につららが出来るとクレームの対象となります。
つららは部屋の熱が逃げている証拠であり、断熱不良が原因の場合がほとんどだからです。

つららのできる原因は次の3つです。

1)日射
2)気温の上昇
3)部屋の熱が外に逃げている

日射や気温の上昇によるつららは、春先以外には見られません。
※建築での対策としては、無落雪建築(※1)などが有効です。

3の「部屋の外に暖房の熱が逃げる」のは、断熱不良が原因です。
小屋裏断熱が正しく施工されていれば、つららは出来ません。

小屋裏断熱には、屋根断熱と天井断熱があります。小屋裏空間がある場合、屋根断熱と天井断熱の両方を行うほうが効果的です。

1)天井断熱=暖房熱を逃がさない【冬対策】
2)屋根断熱=太陽光の熱を小屋裏に入れない【夏対策】
3)垂木間通気で小屋裏の排熱
4)強制排気ファンを小屋裏に取り付け

以上を4点セットで施工すると1,2階の温度差が(特に夏場)ほぼ無くなります。

★補足:天井の断熱材は、
5%でも欠損していると、隙間のない場合に比べて44%の熱が逃げます。
10%欠損していると87%の熱が逃げます。

北海道でなくとも、山間部でつららが出来るような地域はたくさんあるでしょう。
つららは、熱が逃げている証拠であり、建築施工に問題があります。
設計仕様でも、押出法ポリスチレンフォームは隙間無く施工することが困難であり、つららが出来るような地域には不向きです。

» 断熱材は入っているだけでは意味がない
» 施工者の技術に左右されない、断熱材一体型耐力壁パネル

※1無落雪建築とは
無落雪建築(むらくせつけんちく)とは、屋根に雪を載せたまま自然処理するかたちの、北海道・東北地方の住宅。勾配付きの屋根に横桟の雪止め構造としたものと、ルーフフラット方式という屋根を平らにしたもの、スノーダクト方式と言う屋根の中心にスノーダクトを持ったものと今のところ大別してこの三種類がある。

かつて、北海道では三角屋根が常識だったが、屋根からの落氷雪や転落による死傷者が後を絶たず、危険な上、除排雪、雪処理の苦労が暮らしをつらくしていた。そうした中、北海道の住宅総合メーカー木の城たいせつが「無落雪建築」を開発、昭和45年に専業化した。当初は「非常識」と言われたが、2006年12月時点では北海道内の年間の建築戸数の約60%が無落雪建築である。

無落雪建築における代表的方式であるスノーダクト方式では、屋根は外から見えず一見平坦な形状に見える(建物自体の外観は箱形に近い形状になる)が、実際には緩い勾配がつけられたバタフライ屋根である。特徴のひとつとして三角屋根のようなつららができにくい。屋根上の雪は自身の重みや物体熱などで自然に融けた分がダクトを通して排出される。そのため、ゴミがたまりやすい排水部分のメンテナンスも重要である。積雪期間、屋根にはある程度の雪が載ったままのため、それに耐えうる構造が求められる。(Wikipedia)

 

関連記事

E4Eとは - ウッドデッキ
赤身とは - 木材
ツーバイフォー(2x4) | ツーバイフォー部材アッセンブル・パネルプレカット
ラフ(木材)とは
森林の気温緩和効果
パララム(Parallel Strand Lumber)
衛星データによる森林特性の解析
抵抗性マツの種子生産状況とその抵抗性について
徳島すぎの強度(前編)~実大材強度試験の経緯
かんけつだんれいぼうとは【間欠暖冷房】
セルローズファイバー断熱 責任施工
破風板とは
断熱材の隙間が生む9つのトラブル
2020年の省エネ義務化へのロードマップ
木材は火に強い【燃えても強度が低下しにくい】
ツーバイフォー住宅は地震に強い【阪神淡路大震災】
ツーバイフォー住宅は地震に強い【耐震最前線】
耐震・制震・免震構造とは
冬寒く、夏暑い家~日本の住宅の実情 | 断熱の話(3)
ツーバイ材 材寸表(KD)
2011年 11月17日 木曜日  |   関連タグ:
Copyright (C) 2012 大利木材株式会社, Dairi Lumber Co., Ltd. All Rights Reserved.