2020年の省エネ義務化へのロードマップ
2020年には、日本のすべての新築住宅で省エネ基準が義務化されます。
その2020年に向けたロードマップの骨子が判明しました。
「低炭素社会に向けた住まいと住まい方の推進に関する工程評(案)」
省エネ基準義務化の時期などが、建築物の規模別に段階的に盛り込まれており、新築住宅の含まれる300平方メートル未満の適合義務化は2020年となっています。
具体的な基準については、現行省エネ基準の見直しなど、これから検討が本格化します。
現行制度が評価している外壁などの断熱性能に加えて、照明や空調、太陽光発電なども評価基準に加えられる予定だそうです。
2012年4月時点で日本で最高の基準である次世代省エネ基準は、欧米だけでなく、アジアに比べても低い基準ですので、当然ながら厳しく改定されると予想されます。(次世代省エネ基準をクリアしている新築住宅は40%程度と言われている。)
中小工務店向けには、施工技術習得に向けて支援策(講習会開催など)が講じられるとのことです。
高性能な住宅のベースは設備ではなく、外皮です。
高性能な外皮は、断熱・気密施工を正しく行うことで実現できますが、北海道のようなマイナス20℃のエリアでさえ、職人の教育に10年かかったと言われます。
2020年まで10年を切っています。
真剣に断熱・気密について考えるときは、今です。
» 住宅・建築物の省エネ基準適合義務化に向けた工程表(案)[PDF]
» 確実に高性能住宅を実現するHCパネル | 木造軸組構造用断熱材一体型耐力壁パネル
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