大利木材では、杉の年輪幅と強度の関係についてのJAS規格改定を目指して、、徳島県と共同で試験を行なっています。
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2012年11月29日・30日、徳島県の森林林業研究所で、2x4~2x12寸法に加工した徳島杉の年輪を測定しました。
杉材を甲種枠組材2級以上(横使い)として商品化するためには、材の平均年輪幅は6mm以下でなくてはなりません。
はたして実際に6mm超える材の割合はどの程度なのでしょう。
材寸 | 平均年輪幅が6mmを超える率(規格外となる部材) |
---|---|
2x4材 | 24.0% |
2x6材 | 31.1% |
2x8材 | 44.2% |
2x10材 | 52.3% |
2x12材 | 37.1% |
幅広になるほど年輪幅が広くなる傾向にあります。
2x12材は辺材に年輪幅の狭い箇所があるためやや少ない数字ですが、芯の部分の年輪幅は広い傾向です。
上記の数字からすると、2x10材は過半数が規格外となります。
構造材は本来、強度があれば良いのですが、果たして平均年輪幅は強度の判別についてどこまで信用できるものでしょうか。
今後、実際に破壊試験を行い、強度テストを行なっていきます。
1本ずつ行なう強度の試験には大変時間がかかりますので、結果はまたご報告します。
(平成24年12月18日)