杉を利用した2x4部材開発 | 杉の年輪幅は強度に関係あるか [1]

杉の年輪とJAS規格

JAS規格では、年輪幅の広い杉材はツーバイフォー工法の甲種枠組材2級以上(横使い)としては使えないように規定されています。
※ 2012年12月3日現在、枠組壁工法構造用製材の日本農林規格では、甲種枠組材 特級・1級・2級の年輪幅は平均6.0mm以下と規定されています。(北米材のSPF, Hem-Firを除く)

しかし杉はSPFに比べてねばりがあるため、年輪幅が広くともツーバイフォー材として使える強度の材が存在するのではないでしょうか。
また、そういった年輪幅が広くとも強い材が多く存在するのであれば、国産材利用促進のためにはJAS規格の年輪幅の項目は改定されるべきではないでしょうか。

大利木材ではこのJAS規格改定を目指して、年輪幅と強度の関係について、徳島県と共同で試験を行なっています。

国産杉2x4材とJAS規格の壁

現在、ツーバイフォー材は北米からの輸入材が主流です。
輸入材のほうが国産杉よりも安く、品質も安定しているためですが、ここへ来て現地相場の上昇・為替の円安傾向・木材利用促進の国策などから、国産杉を使ったツーバイフォー材量産化の可能性が現実味を増してきました。

しかし、国産杉ツーバイフォー材の商品化にはまだ障壁があります。
安い輸入材との価格差と、JAS規格の年輪幅の規定です。

価格差はすぐには埋まらないかもしれませんが、JAS規格の年輪幅の規定についてはどうでしょうか。

確かに年輪幅の小さい木材は、目がつまって重く強い傾向にあります。
しかし杉はもともと年輪幅が広く、平均年輪幅6mm以下に限定すると、出荷できる杉材は極端に減ってしまいます。(結果、輸入材とはとても勝負にならない高い価格となる原因でもあります。)

そもそも杉は、目視による等級付け(=グレーディング)だけでは実際の強度のバラつきが大きすぎます。
機械による等級付けが当たり前の輸入材に対して、日本でも機械化できるものは機械化し、合理化・コストダウンしていく必要があるように思われます。
2012年12月3日

» つづく

 

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