地域材(徳島杉)を利用した2x4部材開発 [5] おわりに

» 『平成21年度林野庁補助事業 2X4住宅部材の開発事業「地域材(徳島杉)を利用したツーバイフォー部材開発」「地域材(徳島杉)を利用したツーバイフォー部材としての合板代替品の開発」
事業成果報告書 ~ 全国木材協同組合連合会/大利木材株式会社(2011-2-28)』 より

5. おわりに

今回の事業では、試験体数は少なかったが、徳島県産杉のツーバイフォー部材としての基礎データを得ることができた。
当面の課題としては、製品の選別にMSRシステムを導入して、強度のばらつきをなくす事と、コストダウンを図ることである。
伐採コスト、長さ等も含めて、山元のハードルは高いが、国産材支給率を高めるためには避けて通れない問題と考えられる。

伐採供給力が上昇すると仮定して、ツーバイフォー製材は幅広く丸太品質を受け入れることができ、従来の市場経由等の流通さえ必要ないと思われる。
それは、山林の育成、流通の簡素化に貢献し、価格競争力の向上へとつながっていく。

人工林材を利用していく上で、既成サイズの板取りをパネル化するツーバイフォーの技術は有効であり、適している。
比べて集中荷重のかかりやすい在来工法の方が本来不向きである。

また、この技術を導入することで、大きな面積、複層化にも対応しやすいために、各国でこぞって研究、採用されている工法である。
このような木造技術があって初めて、安価で安定した木造建築物の供給を可能とする施設物や公共建築にも適している。

また、人工林利用を具体的に言及すると、ある一定のサイクルで山元の資源を最大歩留り化させる技術ともいえる。
ツーバイフォー製材では、13cm以上40cm未満がすべて適寸であり、それ以上の太さは要らない。
人工林利用、山林経営に適したサイクルとなる。

弊社では、国産自給率50%を目指す体制の中で、地域材を活かし、積極的に関わっていくためには、この開発事業に中長期で取り組み、是非実現したいと考えている。

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