ツーバイフォー住宅は地震に強い【阪神淡路大震災】

ツーバイフォー工法は地震に強い工法です。
どれだけ強いのか、実際の地震での被害状況の数字から見てみましょう。

阪神淡路大震災では全壊ゼロ


▲震度7の激震に耐えたツーバイフォー住宅
(兵庫県南部地震)

1995年1月の阪神淡路大震災では、ツーバイフォー住宅8千棟あまりのうち、

・全壊はゼロ
・地盤の液状化による半壊が2棟

あっただけでした。
100歩譲って地盤が原因の場合を入れても、半壊が0.025%となります。

内部の床のねじれ、不陸の発生した建物は16棟あるものの、そのまま居住してもほとんど支障がない状態でした。(16棟は8000棟のうち0.2%

神戸市の調査によるデータから数字を見てみましょう。

都市計画総局調査結果による住宅の被害(神戸市)
1.震災時での全市住宅戸数 524,733戸
2.震災による滅失戸数 79,283戸(全市の15.1%)
3.震災時での被災6区住宅戸数 313,085戸
4.震災による被災6区滅失戸数 74,234戸(6区の23.7%)
5.木造住宅の被害が高い 被災6区内での木造滅失構成比87%
6.完成年次の古い住宅ほど滅失率が高い

6区内滅失割合
完成年次 ~1945 1946~1965 1966~1975 1976~
滅失% 58% 49% 23% 6%

木造住宅や古い住宅ほど滅失率が高くなっています。
(※滅失 : 住宅がなくなること)
神戸市の被災6区における1976年以降の住宅は、滅失率が6%です。

ツーバイフォー住宅は阪神淡路大震災において全壊ゼロなので、同地区においても当然滅失ゼロということになります。

ちなみに、阪神淡路大震災の犠牲者のうち8割以上は建物被害によると言われています。
・阪神淡路大震災の規模:マグニチュード7.2、震度7

【資料】阪神淡路大震災におけるツーバイフォー住宅の被害程度と被害発生理由調査結果

以下、日本ツーバイフォー建築協会による調査結果です。(1995年6月1日)

1)調査集計総括表

被害発生理由 隣家のもたれ
かかりにより
地盤の移動
液状化により
内部の床の
ねじれ・不陸
その他 合 計
全壊の住家 0棟 0棟 0棟 0棟 0棟
半壊の住家 0棟 2棟 0棟 0棟 2棟
類焼の住家 8棟 8棟
一部損壊の
住家
21棟 156棟 1棟 101棟 279棟
多少被害が
生じた住家
35棟 182棟 17棟 2,215棟 2,449棟
特に被害無しの
住家
6,210棟
合 計 56棟 340棟 18棟 2,324棟 8,948棟

注)半壊の2棟は、いずれも地盤の移動や液状化により、 ある程度建物が傾斜したため「半壊」と判断されたもの。

2)住宅の被害程度の区分

全壊の住家 住家が滅失したもので、具体的には、住家の損壊、又は焼失部分の床面積がその延床面積の70%以上に達した程度のもの、または主要構造部の被害額がその住家の時価の50%以上に達した程度のもの。
半壊の住家 住家の損壊が甚だしいが、補修すれば元通り使用できる程度のもの、具体的には損壊部分が延床面穫の20%以上70%未満、住家の時価にすると20%以上50%未満のもの。また、ある程度住家が傾斜したもの。
一部損壊の
住家
上記の程度を下回る損壊を受けたもの。多少の補修は必要な被害が発生した住家。
多少被害が
生じた住家
壁紙に皺がよったり、少し裂け目が入ったり、家具の落下等により床材が一部きずついたりした程度の被害が生じたもの。当面、そのまま居住してもほとんど支障は無いもの。
特に被害無しの
住家
ほとんど被害が見られなかったもの。もちろん、継続して居住することに支障のないもの。

3)調査棟数

全調査棟数 8,948棟
全供給
棟数の
市・郡
別内訳
神戸市 尼崎市 西宮市 芦屋市 伊丹市 宝塚市
4,029棟
(45.0%)
468棟
(5.2%)
1,264棟
(14.1%)
486棟
(5.4%)
222棟
(2.5%)
785棟
(8.8%)
川西市 明石市 三木市 淡路島
の市町
大阪府
豊中市
 
539棟
(6.0%)
268棟
(3.0%)
118棟
(1.3%)
48棟
(0.6%)
721棟
(8.1%)
 
 

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