大利木材では、省CO2断熱材「セルローズファイバー」の責任施工を徳島を中心に行っています。
セルローズファイバーとは、新聞古紙を原料とした製造・廃棄時のエネルギーの少ない省CO2断熱材であり、高い断熱性能・防音・調湿・耐火・防虫性能を持っています。
木造住宅40坪の家にセルローズファイバーを使った場合、約20年分の新聞朝刊をリサイクルしたことになります。(セルローズファイバー約1.5トンで換算)
大利木材で取り扱いのスーパージェットファイバー(日本製紙木材)は、キオスクやコンビニで売れ残った新聞紙を細かくしリサイクルしたものに微量のホウ素系薬品(目の洗浄・消毒にも使われる人体に無害なもの)を混合して製造したセルローズファイバー断熱材です。
新聞古紙と言っても、読み終えられた新聞古紙は使用しないため、ゴミなど不純物の混入は防がれます。また、チラシ類や雑誌は表面にワックス処理がされており断熱性能がないため使用していません。
セルローズファイバーとは、天然の木質繊維のことです。
天然繊維であるセルローズファイバーは、無機繊維より優れているところがたくさんあります。
セルローズファイバーの原料である木は、無数の空気胞をもつ木質繊維からなっていて、断熱性能はガラスの7倍といわれています。セルローズファイバーは、その木質繊維でつくられた、いわば綿のようなもの。だから高断熱なのです。
この空気胞が、熱や音を伝えにくくし、さらに木質繊維特有の吸放湿性で、適度な湿度を保ちます。
天然由来の性能が十二分に発揮される断熱材。
それがセルローズファイバーです。
製造時のエネルギーは、グラスウール・ロックウールの7~50分の1、ウレタンフォームの64~分の100分の1です。(廃棄時のエネルギーもこれと同等と予想されます)
セルローズファイバーはグリーン購入法に適合しています。
[ グリーン購入法特定調達品目 | エコマーク(認定番号08 123 002) | グリーンマーク(第64号) ]
断熱材は、隙間なく施工されてはじめて本来の性能を発揮します。つまり、材料と施工は性能発揮の両輪といえましょう。
セルローズファイバーは従来のマット状の断熱材と違って、メーカー登録施工店の専門スタッフが施工。
断熱のプロフェッショナルの手によるしっかりとした施工で、家の快適な断熱性能が保証されます。
ブロアーによる乾式吹き込み施工により、隙間なく充填できます。特に天井・床下では威力を発揮し、断熱欠損を防ぎます。
天井(小屋裏)には断熱材を隙間なく充填する必要があります。
天井の断熱は、数%の隙間があると、断熱効果が著しく低下してしまうためです。
5%の隙間で半分近く効果がなくなります。10%だともうほとんど断熱効果はありません。
グラスウール等の場合、隙間なく施工したように見えても、熱が逃げていることがよくあります。
▲ グラスウールの断熱欠損(天井)
同様に、壁においても、隙間のない施工が行なわれない場合、断熱性能が著しく低下します。
グラスウールよりセルローズファイバーのほうが燃えにくいのは、燃やしてみれば一目瞭然です。(日本の大臣認定では、グラスウールは不燃、セルローズファイバーは準不燃とされています。)火事の際に逃げる時間が確保できるかどうかは重要な問題です。
▲ グラスウール、セルローズファイバー、吹付硬質ウレタンフォーム、押出発泡ポリスチレンフォームの燃焼比較実験
※海外でも「セルローズファイバー VS グラスウール」というのがインターネット上でたくさん見つかります。
英語ですが動画だとわかりやすいので情報の裏をとるためにもご覧になると良いでしょう。
»「cellulose fiberglass」での動画検索結果
ちなみに日本ではセルローズファイバーのシェアは低いですが、アメリカでは3~4割と言われます。
セルローズファイバーを隙間なく吹き込めば、高い防音性を実現できます。
スーパージェットファイバーで作った実験箱の中に100db(デシベル)の防犯ブザーを入れてみました。
フタをすると、54dbまで吸音してくれました。スキマがないと、音もシャットダウン。熱でも同じことが言えます。
防虫効果のあるホウ酸を混ぜているため、ゴキブリ・シロアリ・ネズミのエサになりにくいです。
グラスウール、ロックウールもセルローズファイバー同様のブロアーによる吹き込み施工ができますが、吸引すると苦しい、肌に刺さる、など施工者への負担は大変なものです。よって、市場に流通しているグラスウール・ロックウールは袋状などにパッケージ化されたものが主流となっています。
天井(小屋裏)の柱周りなど複雑な部分への施工方法は、マット状の断熱材よりも、セルローズファイバーのような吹き込み工法が、断熱欠損がない点で優れています。
セルローズファイバーは雨天厳禁です。
セルローズファイバー施工に必要な工期は、一般的な戸建住宅の場合、天井1日・床1日・壁3日で、物件の大きさや状況を考慮しトータル5~7日程度となります。(シート貼り作業含む)
価格@m2 (税別) |
施工密度 | 施工厚 | 熱抵抗値R m2・K/W |
グラスウール 価格@m2 (比較参考) |
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平天井(小屋裏) | 3,200円 | 25(±4)㎏/m3 | 160mm | 3.556 | 4,400円 |
平天井(下屋) | 3,200円 | 25(±4)㎏/m3 | 160mm | 3.556 | 4,400円 |
勾配天井 | 6,200円 | 55(±5)㎏/m3 | 185mm | 4.625 | 6,800円 |
壁 | 5,300円 | 55(±5)㎏/m3 | 105mm | 2.625 | 4,300円 |
床 ※不織布あり | 4,600円 | 55(±5)㎏/m3 | 120mm | 3 | 3,300円 |
オーバーハング | 6,600円 | 55(±5)㎏/m3 | 210mm | 5.25 | 7,500円 |
浴室 | 5,800円 | 25(±4)㎏/m3 | 300mm | 6.667 | 8,200円 |
※壁・床は不織布張り+気密テープ施工含みます。
※日本製紙木材の研修修了した技能資格者による乾式吹込み施工です。
※上記は設計上代です。ビルダー様向けにはこれより掛率での販売となります。
※グラスウールは、同等の熱抵抗値となる厚みの高性能グラスウール16k(床は高性能グラスウールボード32k)および防湿シート含む材・工の価格です。(セルローズファイバーは調湿作用を持ち、結露しないため防湿シートは必要ありません。)
大利木材では日本製紙木材の「スーパージェットファイバー」を使用しています。
» スーパージェットファイバーの許認可一覧はこちら
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